ペインクリニック科について

病名がわかっているのに改善されない痛みや知覚の異常、または原因がわからない長引く痛みや神経の障害の治療をおこなうのが「ペインクリニック」です。当院では、痛みに対する各種神経ブロック療法に長年携わってまいりました。特に帯状疱疹後神経痛につきましては、多くの皮膚科や内科の先生方からのご依頼で全身の様々な部位の神経ブロック療法を行わせていただいております。

麻酔科標榜医:下田光一郎

こんな症状はありませんか?

頭痛           片頭痛
肩こり          目の奥の痛み
顔の痛み         顔面麻痺(まひ)
舌の痛み         顔や目のけいれん
首・肩の痛み       背中・腰・胸の痛み
肩が動かない       手足の痛み・しびれ
帯状疱疹後の痛み     ケガ・術後の痛み

ペインクリニックの診療

帯状疱疹後神経痛をはじめ、1か月以上持続するいわゆる慢性疼痛神経障害性疼痛ストレスやうつ病に起因する痛み等の治療を行っております。また各種神経ブロック硬膜外ブロック星状神経節ブロックトリガーポイントブロック等を行っておりますので、お気軽にご相談下さい。

また、痛みの表現が難しい方や何科を受診したらいいか分からない方、痛みの原因が神経を圧排するか浸潤するなどの器質的病変が疑われる場合は、専門の医療機関をご紹介致します。

 

治療方法

神経ブロック療法

神経ブロック療法とは、神経や神経の周辺に局所麻酔薬を注射して、痛みをなくす方法です。局所麻酔薬が神経に作用し、痛みの伝わる経路をブロックすることで、痛みを取り除きます。痛みが緩和されることで血流がよくなり、筋肉のこわばりもなくなります。一回で痛みが完治するものではなく、薬物療法とあわせて複数回実施するのが一般的です。神経ブロック療法には、星状神経節ブロック・硬膜外ブロック・トリガーポイント注射など、様々な種類があります。

薬物療法

ペインクリニックでは、非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAIDs)の他、神経障害性疼痛や慢性疼痛に用いる抗うつ剤、抗てんかん薬等の向精神薬やオピオイドを用いることがあります。

 

初診の患者さまへ

初診の患者さまは、かかりつけの先生の診療情報提供書(紹介状)をご持参ください。なければ継続的に服用されているお薬の分かる薬手帳、または処方箋の写しをお持ち下さい。これは、既に服用されているお薬の効果をお聞きし、継続しても効果の期待できない同じ系統のお薬を再度処方してしまう治療の時間的ロスを防ぐためです。

また、抗血栓薬等の服用があれば出血のリスクでブロックを見合わせる場合もございます。(出血のリスクを考慮し、念のため当院では局所麻酔は27G針、硬膜外ブロック針も最小の22G針を用いております。)